みなさん、最近ドラマはご覧になっていますか。TBSで「わたし、定時で帰ります。」というドラマが始まりました。主人公・東山結衣(吉高由里子)は、過去のトラウマから転職し、WEB制作会社で残業ゼロ生活を貫きながらも、効率的に仕事をこなす女性という設定。しかも、その前職というのが新卒で入社した「けっこう大手の旅行代理店」ということでした。

 「(内定をもらって)家族からも周りからもすごいねと言われたけれども、そんなに楽ではなかった。先輩たちも忙しそうで、誰も何も教えてくれないし、すぐ怒鳴る」「月100時間以上残業、休みもなし」「病気か怪我でもしないかなと思ったら、入社後半年で仕事中階段から落ちて頭を打って入院」というようなエピソードが語られていました。

かつて月残業100時間超えで旅行会社で勤務していたことのある私もこのリアルな内容に「あるある」と共感しましたし、きっと現在も長く旅行会社でお勤めの方も同じ経験をした方は数多くいらっしゃることでしょう。いまや、「働き方改革」で過去の話になりつつありますが、自分たちの新人時代と今の新人とのギャップのなかお仕事をされていることと思います。

「長時間労働」は、他の業界も抱える課題ではあるのでしょうが、白羽の矢が「旅行業界」にたってしまったのでしょうね。

その旅行業界は、サービス業界であることは言うまでもありません。お仕事の中には「お客様からの相談を受ける」ことがとても多くあります。その「相談」にはサービスを提供しているのみで、予約に繋がらなければ収益にもなりません。しかも、その間はお客様への対応のみで時間が過ぎていきます。予約にならなくても次回は予約につながるかもしれないという中で丁寧なサービスを心がけている事と思います。しかし、収益に繋がらないそのサービス時間を縮小するか、または収益に繋がる時間にすれば、旅行業界もよりいい方向にいくのではとふと考えます。(NTTは電話番号案内で60/件、早朝・深夜にいたっては150/件も情報料を請求しているのですから!それに、世の中では弁護士・FP・カウンセラーも相談料をとっていますし、企業の中には「○○秒ごとに、○○円」というアナウンスが流れ相談料を徴収していますよね。)

それに踏み切ったのが業界最大手のJTBさんです。試験的ではありますが、この4月から試験的に相談料を請求する発表をされました。(国内旅行の場合は最初の30分は2160円で以降30分ごとに2160円、海外旅行は最初5400円で以降30分ごとに3240円の料金を請求するとのこと)もともと旅行業約款では相談料を掲示している旅行会社は多々あったものの、実際いただかないものとしていたのが現状です。いろいろ世間の意見はあるかと思いますが、この思い切った発表は旅行業界に新たな追い風になるといいなぁと元旅行業界の者の立場からは思います。それとともに相談料をいただくからには、それなりの情報でないとお客様も納得しないだろうという「プロとしての情報」を強いられることでしょうが。。